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2021.02.16

縁起物、海の幸、山の幸を詰め 良き一年の願いを込めて歳神様へ

縁起をかつぐ、おせち料理。伊達巻は子どもにも人気です。

山形県割烹調理師会会長 山形調理師専門学校 非常勤講師 会田勝弘さん

おせちのお重(提供:竈煙 心月)

学校法人羽陽学園 山形調理師専門学校

割烹調理師会会長の会田勝弘さんにおせち料理についてお話を伺いました。
 
―簡単に自己紹介お願いします
会田 山形県割烹調理師会の会長をしています。
元山形グランドホテルの和食料理長で、調理師専門学校の非常勤講師をして6年になります。
 
―おせち料理の由来は?
会田 大晦日に縁起物、海の幸、山の幸を重箱に詰め歳神様に捧げるお供え料理で、
翌年の家族安泰・子孫繁栄・五穀豊穣を祈ります。
五節句の中で一番盛大に祝う正月の料理をおせちと呼ぶようになりました。
新年が明けると神様のお下がりを家族みんなでいただく習わしです。
 
―縁起の良いものですね
会田 おせち料理には三種の祝い魚(黒豆・数の子・田作り)は必ず入れることになっています。
それぞれ家族安泰・子孫繁栄・五穀豊穣のいわれがあります。
他にも金団、紅白かまぼこなど様々な縁起物をお重に詰めます。
通常三の重と言われますが、豪華な五段重もありました。
 
―今時のおせち事情は?
会田 元は大晦日に作って三が日のあいだ頂いていたので、
冷蔵庫のない時代は日持ちを良くするために味を強くつけていました。
最近は豪華な演出のために伊勢海老や牛肉、フォアグラなどが入ったり真空パックになっていたりで、
縁起の良さはあまり関係ないように感じます。
三種の祝い魚が入れば、お好みでいいのではないでしょうか。
 
―読者の方へメッセージを
会田 おせちは高額なイメージがありますが、最近は2人用のお手頃なものや和洋折衷などさまざまです。
機会があれば購入して食べながらでも、日本古来の行事や元旦、門松、しめ縄、歳神様の意味などを考え語り継いでいきたいですね。

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