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2022.09.22

【10月号巻頭特集】山辺町

棚田を見守る瑞永寺の棚田聖観音菩薩。手に稲穂を持つ

棚田の一番上にため池が。この湧水は枯れたことがないという

モンテディオ山形の選手も参加する田植え

グループ農夫の会/代表 稲村和之さん

中地区有志の会/会長 稲村健さん

峯田正吉さん

山形交響楽団と行った棚田でピクニックコンサート

水鏡となって夕焼けを映す赤い棚田

美しく懐かしい日本の原風景。
守る、つなぐ。棚田百選黄金色の風が渡る大蕨の棚田
 
自分達が守る!伝統と美しい日本の原風景
緑豊かな山間部を抜けると一気に広がるのどかな風景と視界いっぱいに広がる空。そんな開放感あふれる風景の中、緩やかに伸びる山肌一面に棚田が続いています。
山辺町大蕨の棚田は1999年7月、農林水産省の日本の棚田百選に選出されました。棚田は傾斜地に階段状に作られた水田で、国土保全や景観・文化の継承などの役割も果たしています。昨今、農家の担い手の減少や高齢化に伴う荒廃の危機にあるなか、大蕨の棚田は地域とボランティア等との協働で棚田再生と地域活性化に取り組んでいます。その成果は棚田再生の拡大にとどまらず、2021年「ディスカバー農山漁村(むら)の宝アワード」コミュニティ部門優秀賞を受賞し、「つなぐ棚田遺産」にも登録されました。
江戸時代初期から記録が残る大蕨の棚田は、刈り取った稲束を杭掛けして天日乾燥するスタイル。その伝統を守り、黄金色の稲束をまとった稲杭が秋深まる山を背に規則正しく並ぶ様子が最も美しい景観です。渡る風に揺れる黄金色の波が、人々の笑顔とともに黄金の杭に変わっていく、そんな美しく懐かしい日本の原風景がここで守られています。
皆さんも趣ある黒塀の通りを歩いてみませんか。
 
 
ふるさとを代表する世界一の景色をこれからも
大蕨の棚田に稲杭が整然と立ち並ぶ様子は、江戸時代から引き継がれた、まさしくふるさと山形を代表する原風景です。しかし棚田百選に選ばれて10年程たつ頃、後継者不足等で約7割も耕作放棄されていたのです。子供のころから慣れ親しんだ棚田の風景を次の世代に残したいと、2011年3月に会を立ち上げました。会員は現在98人で、東京や仙台など県外の方や海外転勤になっても継続してくれる方もいます。毎年参加の方も多く、ふるさとに帰ってくるような雰囲気で農作業や菜の花摘み、蕨取りなど大蕨と棚田を楽しんでいます。
モンテディオ山形や山形交響楽団にも賛同・ご協力いただいています。当初40aだった棚田再生目標は皆さんの力で現在2.5haまで広がりました。田植え、稲刈りを一緒に行い丹精込めて作られた米は、大蕨の棚田米というオリジナル商品として重要な活動資金になります。農作業体験やイベントを通して地域の方との交流することで取り組みや棚田を知って応援してほしいですし、棚田に愛着も持ってもらえると思います。
萌黄から緑へ移りゆく春山を映す水鏡。秋は稲穂が頭を垂れて黄金色になり波のように揺れ始める季節が最高に綺麗です。稲杭が1000本整然と立ち並ぶ景色は、県内外から多くのカメラマンが撮影に訪れる世界一の景色だと思います。
大蕨地域は人口が減少しています。しかし交流人口が増えれば地域に活気がでます。そのためにも面白いこと、地域の活性化と経済還元ができるような企画を続けていきたいと思います。
 
 
皆の力でよみがえった棚田と特別な日のごちそう米
「有志の会」は現在15人程で活動しています。再生した棚田の農作業や、景観を守るため草刈りをしたり彼岸花を植えたりもしています。農夫の会が一生懸命棚田を守ってくれるので、地元としても頑張れますね。
一番大変なのは水管理です。ここは川がないので、湧水と雨水に頼っています。ため池から水を分配していますが、水量や水まわしなど調整が難しいです。湧水は冷たくそのままでは生育が遅れるので、水をまわして水温をあげることも必要になります。天日乾燥もそうですが、棚田は自然と共生し手間がかかるのです。
天日乾燥は稲杭掛、かえし、脱穀と、通常の何倍も手間をかけてじっくり乾燥させます。棚田から取れる米は他より収量が少ないですがとにかくおいしい米です。特別な日に楽しむ特別なお米としてぜひ食べ比べてみてください。
皆さんの協力で棚田は本当に綺麗になりました。景観を見て頂けるよう車いすでも一周できる道も舗装してもらっています。これからも棚田を守っていかなければと思っています。

※棚田の美しい風景は皆さんの協力で守られています。写真撮影に訪れる際は、農地へ踏み込まず、現況維持・交通安全に注意してください。

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